結局障害年金はどうやったら貰えるの?当事者インタビューや医師・社労士に聞いてみた内容を纏めてみる

こんな人が書いてます!
4歳の多動児と鬱経験のある旦那を持つデザイナーママ。2018年にADHD、算数LDの診断を受けアトモキセチン、加味逍遙散を服用中。過去・現在・未来に渡り発達障害の悩みが絶えない日常。発達障害をもっと知って貰い、当事者のより良い未来を目指す為に「不注意型の眠り姫」を2021.03.02にリリース。発達障害の大人を生きやすく幸せにしたい人
今までインタビューに答えて下さった方や医師・社労士に聞いたお話を元に「障害年金をどうやったら受給出来るのか」書いてみようと思います。※受給をお約束出来る訳では無いので参考程度にお願いします

正直、書類を用意して厚生労働省に提出するだけなのですが転院を複数回している方や初診日が不明の方は手順が複雑になるので順を追って解説していきます
STEP1 申請要件確認
まず申請条件が揃っているかチェックしましょう!これが揃っていないと障害年金を申請する事すら出来ないので慎重に1つずつ確認しましょう
①国民年金or厚生年金に該当している期間に初診日がある事
(20歳前や、60歳以上65歳未満(年金制度に加入していない期間)で、日本国内に住んでいる間に初診日があるときも含む)
②障害に該当していること(精神科で年金申請に該当する障害の診断が出ている)
③以下の納付要件を満たしている事
納付要件
以下のどれかに当てはまっている必要があります
・初診日の前々月までに公的年金の加入期間の2/3以上を支払っている or 免除の手続きをしていること ・初診日が65歳未満であること。初診日のある月の前々月までの1年間に保険料の未納がないこと※20歳前の年金制度に加入していない期間に初診日がある場合は、上記の納付要件は必要ありません

申請条件の①~③全てに該当している状態で無いと障害年金を請求することは出来ないのでしっかりチェックしましょう!
請求要件を確認したら、申請のステップに移ります。
STEP2 書類作成
申請に必要な書類は以下2点。
自分もしくは社労士が書く「病状等申立書」
医師が書く「診断書」
この書類のみで障害年金の受給判定が行われるので書類に対しては最善を尽くしましょう!
また、初診が現在の病院でない場合は各病院の「受診状況等証明書」が必要になってきます。理由があり「受診状況等証明書」が用意出来ない場合は「第三者証明」をつけることをオススメします
第三者証明って何?
どうしても初診日の証明が取れない場合もあり、そのような人達を救済する制度のこと。第三者証明は親族でない友人の住所と名前が必要になります。
第三者証明にも色々なケースがあり、「当時の療育の先生が通っていた病院を証言してくれた」などのケースは「受診状況等証明書」と同様の強い効果があるとされています。

第三者証明は受診証明書が取れない場合に比べて効力は弱くなりますので、この場合は社労士に相談した方が無難でしょう。
「初診の病院が受診状況等証明書を書いてくれるか」 「病院の診断書をどの程度の症状で書いて貰えるか」 が受給出来るかどうかの分かれ目になって来そうですね
参考程度に「病状等申立書」と「診断書」の記述ポイントをお伝えします。書いた方が有利になる事と書いてもプラスにならない事があるのでポイントを押さえて書くようにしましょう
病状等申立書のポイント
病状等申立書に書いた方が良い事
障害によりどんな困難があったかにポイントを絞った方が良いでしょう。離婚や依存症、失業など経済的・金銭的・精神的に困難な状況であった事。二次障害でどのような症状があった等、具体的なエピソードを詳細に記述しましょう。精神的に苦しくなってしまう方も多いと思いますので、余裕を持ってしっかりと伝わる文章を書く事をオススメします。
病状等申立書に書かなくて良いこと
IQやWAISの凸凹などは直接的な困難さと繋がらない為、書かなくて良い事に該当します。 (療育手帳が取れるIQ値の場合は必ず手帳を取得してからの申請をオススメします)。ご自身の気持ちを長々と記述する事も避けてください。受給判定のプラスにはなりません。
ケースワーカーさんに「病歴申立書」の作成を手伝って貰ったケースもインタビューでは度々耳にします。一人だと書類の作成が不安な方は身近なケースワーカーさんに相談しても良いと思います
参考になるO・Nさんの障害年金インタビュー
社労士を頼らずご自身で申請し、「障害基礎年金2級」を受給された方のインタビューです誤診で苦しんだ過去のお金を取り戻したい!厚生労働省まで出向き審判しました
診断書のポイント
診断書で一番大事な部分は「生活能力部分」と「就労」の欄になります
「生活能力部分」
出来ない or 助言が無いと出来ない についている箇所が多いほど通りやすくなる「就労」
無職がベスト。「就労不可」という医師の一文があると良い。最近はパートタイムでも審査通過が厳しくなってきている(障害者雇用を除く)
新規申請に比べて更新は比較的通りやすいようなので、申請が通ったら再度就職を探すのも有効な手段のようです
病歴申立書と診断書はネットで印刷も可能です。どんな書類か気になった方は検索してみると良いと思います。
参考になるO・Nさんの障害年金インタビュー
現在は専業主婦で障害基礎年金2級(20歳前診断)の障害年金インタビューになります3つの病院の診断書を貰って申請書を作成しました。働けない証明が欲しかったんです
障害年金を受給しやすくなる工夫
こちらも参考程度ではありますが、通りやすい条件をインタビューや医師などの話から書いてみようと思います
一人暮らしをしていない
家族の補助が必要だという証明
病院に介助者と一緒に来ている
一人だとスケジュールが守れない。自分で症状が説明できないなどの能力欠損と認められやすい
障害者手帳を取得済み
公的に障害者であるという証明
障害により生活に大きく支障が出ている事が証明出来る材料を出来るだけ多く用意した方が有利に働きます

日常生活状況のところに「同居者の有無」の欄あるので、単身者より家族と同居をしている方が通りやすいと言えるでしょう
最後に社労士を使うか悩んでいる方に社労士を使うメリットをお伝えしておきます
病状等申立書を作成してくれる
受給しやすいように診断書の書き方を医師に伝えてくれる
必要な書類を取り寄せてくれる
最大限受給出来るように第三者証明の存在などを教えてくれる
障害年金が受給出来なかった場合は費用が掛からないという社労士もいる

ご自身の状況と照らし合わせて社労士を使うかどうか検討してください。障害年金は1度落ちると受給しずらくなる事も事実ですので慎重に進める事をオススメします
まとめ
残酷ですが、障害年金が受給出来るかどうかは大部分が運に掛かっています。個人で出来る部分としては「公的年金をきちんと納めておく or 免除しておくこと」でしょうか。経済的・精神的に苦しい皆さまが障害年金によって少しでも生きやすくなる事を願います
私の経験と調査をもとに、出来るだけ分かりやすく書いてみたつもりです。
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