ADDタイプ(不注意優勢型ADHD)の当事者にインタビューして、日々の悩みや活用しているライフハックを聞いて来ました。生きづらい世の中を少しでも生きやすく!
【障害児者問題】発達障害に関して何らかの発信をしている政治家

こんな人が書いてます!
4歳の多動児と鬱経験のある旦那を持つデザイナーママ。2018年にADHD、算数LDの診断を受けアトモキセチン、加味逍遙散を服用中。過去・現在・未来に渡り発達障害の悩みが絶えない日常。発達障害をもっと知って貰い、当事者のより良い未来を目指す為に「不注意型の眠り姫」を2021.03.02にリリース。発達障害の大人を生きやすく幸せにしたい人
発達障害に関して何らかの発信をされている政治家
人口の10人に1人が発達障害と呼ばれる時代の今、社会と発達障害の関わり方は政治の一代テーマになり得るはずです。発達障害に関してインターネット上で何らかの発言をしている政治家を集めてみました。
斎藤泰紀さん

会津若松出身
自由民主党所属
記事URL
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/a053 /gikaisenkyo/kugikai/shitsumon_01_11_13.html
発達障害の具体的な対策案を講じている
区行政全体として様々な特性の発達障害に対し、より緊密で強固な連携を図る必要がある
早期発見・早期療育からその後の継続的支援まで、一貫して寄り添う連携体制の強化
療育の人材確保・定員拡大を含め、質の高い療育の実施を目指す
問題点
・支援に力を入れるつもりはあるが、子供のための支援を対象に書かれていて、大人の発達障害者は切り離されている
・将来的な支援においても療育を終えた子供の障害者雇用を対象として書かれている
・療育と医療の充足しか述べておらず、社会の側にも問題がある事を述べていない
・学力の向上に関しては発達関係無い感じに書かれていてタイトルの付け方に疑問を感じた
感想
このHPを拝見する限り、斎藤さんの発達障害に関して見解は浅く、とりあえず社会トピックだから掲載している感じにしか見えなかった。発達の大人は切り捨てている or 知らないようだし、医療機関や支援機関を増やせばどうにかなるだろうと考えている安直な政治家体質の印象を持ってしまいますね
山本拓さん


「形だけ一応やってます」の政治家は多いので具体的にどんな活動をしてきたかに注目した方が良さそうですね
小渕優子さん

発達障害の支援ニーズが各々異なる
自閉症に関しては就労の継続や地域での自立した生活が難しい
発達障害児の学校でのイジメ問題
発達障害を有する児童は児童人口の5%程度と非常に高い事
発達児の親の苦労(親も発達って事は解ってない気がしている)
2004年5月19日に設立された「発達障害の支援を考える議員連盟」の存在の把握(会長には橋本龍太郎元内閣総理大臣、会長代理に野田聖子元郵政大臣が就任)
問題点
療育に関して
・「早期発見と適切な診断を行い、適切な療育や教育と環境調整を行うことにより、社会的機能を高め、改善することが期待できます」
→ 発達障害児の療育は始まったばかりで、障害者雇用に結びつき定着した事例はまだ多く無いと思う。
・「発達障害に関して国民の適切な理解を進めることも不可欠」
→ 具体的に国民の適切な理解を進める方法を提示して欲しいところ。発達障害は個体差が大きく、精神疾患が併発している事も多いので一筋縄ではいかないと思っている
感想
紹介した中では発達障害に対して見解の深さが伺える政治家だった。当事者に具体的にヒアリングした様子がきちんと反映されている。
山下雄平さん
「自民党障害児者問題調査会」が「全国自閉症者施設協議会」に行ったヒアリングの内容を書いている
「障害者総合支援法の施行3年後の見直しに向け、議論を進めること」が今回の目的である
発達障害者支援法は10年目を迎えたが、理念法であり具体的な対策が進んでいない
自民、公明、民主3党で見直しを進めていく予定
感想
かなり前の発信でしたね。自閉症以外の発達障害の情報を把握されているか定かではないことと、発達障害者支援法が理念で留まり具体的な対策に落とせていない事が気になりました。10年経っても何も変わっていないんですね
野田聖子さん

衆議院議員総選挙9期連続当選
多くの大臣職を経て現在に至る
記事URL
https://www.facebook.com/noda.seiko/posts/3083431851674573/
令和2年度予算概算要求にあたり、以下の施策について、所要の予算の確保に努められるなど、施策の推進を図られるよう要望する。
就学前から学齢期、社会参加までの切れ目のない支援体制を強化 するため、教育・医療・福祉・就労、関係部局や関係機関の連携・情報共有を促進するよう努めること
障害のある児童生徒に対する統合教育の推進とともに特別支援教育の充実を図るため、教員の専門性を高める仕組みの構築や研修等の支援を行うこと
発達障害を含む障害のある生徒に対する就労支援が行われるよう必要な措置を講じること
発達障害のある児童生徒の実態把握の在り方について検討し、その把握に努めること

「大人の発達障害」に全く触れられてなくて草w
感想
やはり自民党の斎藤泰紀さんと同じように「子供のための支援を対象に書かれていて、大人の発達障害者は切り離されている」印象は拭えないんですよね。とにかく療育と発達医療に予算をつぎ込めば解決するだろうという考えなのでしょう。 現在、障害者雇用で起こっている不平等や差別、障害年金も対象外にされてしまう問題などに関して当事者の声を届けて法改正に組み込んで貰いたいところですね
おぎの稔さん

元NPO法人理事
現大田区議会議員(2021年現在)
「維新の会」→「日本維新の会」を経て無所属
記事URL
https://go2senkyo.com/seijika/157504/posts/63935
ご本人も当事者です。積極的にSNSで発信をされる方なのでご存知の方もおられるでしょう。発達障害が発覚する以前から、ご自身の困りごとを議題に上げて社会の改善に取り組んでいらっしゃいました。
てんかん患者
自死遺族
非正規(日雇い派遣)
発達障害(ADHD)
おぎのさんの良いところ
当事者との対話を大切にし、自殺対策や自死遺族支援についてモデル事業の予算化を推進しました。発達障害の当事者の話にも耳を傾けてくれると思います。問い合わせフォームでも相談を受け付けているのでご意見がある方は問い合わせしてみましょう

個人的に推せるのは小渕優子さん、おぎの稔さんくらいですかね。このお二方は療育一辺倒では無いし、支援より社会への発達障害の理解を推進してくれると思います
感想
行政に対して要望がある場合は政治家を頼るのも一つの手段でしょう。「障害年金に落ちて生活が苦しい」「学校で支援級にも入れず、普通学級ではイジメを見ないフリをされる」「職場で発達障害の配慮を受けられない」など個人的な苦しさを訴えるだけで、いち発達障害者の声として届くと思います。質より量で勝負でしょうね
個人的な考えとしては「自助会を成熟させてから次のステップで行政から声が掛かるのを待つ」必要は無いと思っています。発達由来で、ご自身の困り事があれば政治家に相談に行けば良いだけですから。ご紹介した方以外にも発達障害に関して発信されている議員さんがいらっしゃったら追加して行きたいと思っています。眠り姫Twitterまで投稿して頂けると助かります。
出てきた支援団体についてのまとめ
政治家の紹介の中で出てきた支援団体のURLをまとめてみたので参考になさってください
発達障害情報・支援センター
http://www.rehab.go.jp/ddis/
全国自閉症者施設協議会
http://zenjisyakyo.com/
自民党障害児者問題調査会
HPは見つからないが存在はしている
発達障害の支援を考える議員連盟
https://jddnet.jp/
一般社団法人日本発達障害ネットワークの中にページはあるものの、調整中のままコンテンツなし。一般社団法人日本発達障害ネットワークのページは参考になるものが多いので要望をこちらに提出しても良いかもしれません。

支援団体やNPOは正直何をやっているのか解り辛いのですが、困りごとを相談すると無償で力になってくれる団体も多いので上手に使うと良いと思います。