当事者の声で作る参加型ADDメディア

笑顔が可愛いげんきちゃん。Twitter上で気になってお声を掛けさせて頂きました！

(当時の記録を見ながら話しますね〜) 赤ちゃんの頃は夜泣きや癇癪が酷くて夜泣き外来に通っていましたが、その当時は発達障害という言葉も無く、福祉に繋がる事が出来なかったんですよ。今だったら定期検診から療育に繋がれたかもしれませんね。落ち着きがなく食事中も席に座っていられない子どもだったので、外食は完全にNGだったと聞いています。小学校に上がっても忘れ物が酷く、授業中もキョロキョロしていたり落ち着きの無さが目立っていたようです。

父がとても厳しく亭主関白な家でしたね。晩酌をした日本酒のラベルを綺麗に剥がしてコレクションするんですよ。拘りの強さが垣間見れる厳格なASDタイプですね。母は反対にADHDらしくおっちょこちょいです。連絡ノートをちゃんと読まずに保護者会の日時を間違えたりしていましたが、大きな問題になる事はありませんでした。学生時代は親と折り合いが悪く中学生からリストカットを繰り返していたので家に居るのが憂鬱でしたね。

弟と妹がいるのですが、私以外の兄弟は未診断なんですよ。弟は大人になった今もジッとしていられないようで映画館で2時間座っていられないと言っていました。妹も車の外に鍵を挿しっぱなしで出掛けてしまったり、ケータイを常に探して居るような子でおっちょこちょいの度合いを超えているとの思うのですが診断には至っていないのですよね。

私は自己診断でDCD(発達協調性運動障害)があると思うんですよ。未だに箸が持てませんし、縄跳びも出来ないです。字が枠からはみ出して友人にからかわれたり、先生にも「やる気が無い」という評価を受けやすく自己肯定感は低かったですね。嫌な事を断れない性格でいつの間にか仲間外れにされたり攻撃の対象になりやすかったです。

中学は部活に強制加入だったので消去法でテニス部を選んで入部しました。自己肯定感の低さから経験者が多い部活で遅れをとるのが嫌だったんですよ。部活自体も地獄で友人内での順番に来るイジメと教師からの八つ当たりで消耗して行きましたね。特性上忘れ物が多く、遅刻癖もあって教師からの怒りの標的にされやすかったので居心地の悪さにはいつも悩んでいました。

高校生までは勉強で悩んだ事がありませんでしたね。そこそこの進学校に進みましたが、教科が増えて勉強の範囲が広くなると成績の凸凹が露呈しました。苦手な教科はとことん駄目なので数学は驚異の０点を取った事があります(笑)。生徒の数も多くなかったので、私一人が0点を取ると学校の偏差値がマイナスになるんですよ！大学進学も考えましたが、諸々の事情で諦めて就職することにしました。

バイト先の居酒屋に「うちに就職していいよ」と言われていたのですが、店長を見ていると仕事がキツそうだったので、歯科助手の仕事に就きました。何も進路を決めずに高校を卒業してしまったので、心理的な焦りもあったのだと思います。女性の多い職場でちょっとしたイジメや攻撃の対象になっていましたね。患者の歯磨きなど、本来歯科助手の仕事でない事まで押し付けられていました。先輩の命令は絶対ですし、嫌な時ほどニヤニヤしてしまう悪い癖が出てしまって仕事では随分損をしました。嫌な空気に耐えられず結局3ヶ月で退職してしまいましたね。

「とりあえず手に職をつけなきゃ！」と職業訓練に通いましたね。事務職に就こうと思ってExcelやwordを習ったのですがOfficeソフトが分からなすぎてパニックでしたね。結果的に事務職での就職を諦めてコンビニバイトを始めました。そこのコンビニもまたおかしくてタイムカード切った後に残業しなければいけないんですよ。今思えば普通では無いのですが、当時は情報弱者だった事もあって法律違反に気づけなかったんですよね。疲れ果てて辞めてしまいました。

その後は障害者雇用で働こうと思い、A型作業所の適性検査を受けたらまさかの不合格だったんですよ！！当時は双極性障害の波も大きく「もう少し落ち着いてからA型にチャレンジしましょう」と言われてショックでしたね。B型作業所の給与だと生活が厳しいので風俗で働くことにしました。

ファッションヘルスで働いていたのですが、今まで経験した他の仕事より自分に合っていると思います。1対1の接客だし、双極の波に合わせた出勤が出来るので心身に負担が掛からず楽なんですよ。話好きな自分にとっては本番強要以外に辛いことはあまり無かったですね。

そうですね。接客中は普段と違う女性らしいキャラクターを作っていたのですが、そういったギャップに疲れてしまった事もあり、コロナを機に辞めていますね。私は本来、性別をあまり意識しない方なんですよ。性別に関係無く個人として見て欲しい欲求が強いので深層心理で不満を溜めていたのかもしれません。

リストカットも縫わなきゃいけないレベルに酷かった21歳の時が初診でしたね。 心身の状態がどんどん悪化していて病院搬送も何度かありました。自分では全く覚えていないのですがODで2階の窓から転落したり、よく生きてたな〜と自分でも感心します。

初診の病院で判明しましたね。知能検査と知らずに得意不得意が判るって言われて受けたテストがWAISだったんですよ(笑)。言語理解とワーキングメモリが高かった記憶があります。凸凹がそんなに大きくないタイプで病院によってはグレーゾーン診断が出るラインですね。発達障害とACは似たようなWAIS結果が出ることもあって当時の心理状態から考えるとモヤモヤするので、時期を見て受け直してみようと思っています。

双極性障害による気分の波が激しい事ですね。薬でだいぶ落ち着いては来ましたが、働くとなるとまだ厳しそうです。発達障害は働いていないと目立たないんですよ。現状困り事に繋がっている感じはしないので、まずは双極の治療からだと思います。カウンセリングを受けて自分の考えを言語化する事でだいぶ気持ちの整理をつける練習が出来てきているので、あと一歩だと思っています

人と仲良くなるのが上手い事ですかね。割と喋るタイプでASDにありがちな人との距離感が解らないってことは少ないと思います。今まで専門的な仕事をして来た訳では無いので、色々知識が足りていなくて、これから徐々に増やして行けたら良いですね

それほど高い目標を掲げている人生では無いのですが、毎日笑って過ごせたらいいと思って「いつでもげんきちゃん」というアカウント名を名乗っています。ここ数年は心身が落ち着いて来て、過去と比べると幸せと言える瞬間が増えました。虚無に飲み込まれず自分を大切に生きて生きたいですね。