当事者の声で作る参加型ADDメディア

障害年金の存在は以前から知っていて調べていましたね。障害で困難を抱えていましたし障害者手帳を持っていなくても障害年金を申請出来る事を知ったので自分で申請してみる事にしました。2020年の10月から障害年金が支給されています。

自分で申請する場合でも費用が思った以上に掛かる事です。 医師の診断書が15000円で自立支援申請書の5倍掛かったのには驚きました。 あとは初診日の認定にも7000円掛かりましたね。僕の場合は初診が別の病院だったので、その病院に出向いて当時の精神疾患症状で初診日認定をして貰いました。 「精神疾患で病院に掛かった日が初診日になるルール」なので、遥か昔の事だと覚えていない人も多いと思います。初めて精神疾患で病院に掛かる時は障害年金の事など考えながら病院に行く人は殆どいないでしょうから記録がいかに大切か思い知りますね。

僕の場合は発達障害のADHDのみでの申請だったので「小さい頃から発達障害で困難を抱えていた」証明が必要でした。 自分で書く申請書の中に病歴や就業状況を書く欄があり、小さい頃からの症状を親から事細かに聞いて公式ページからダウンロードしたwordのフォーマットにびっしりと4枚綴りで書きました。親に小学校時代の通知書を出してもらうように依頼しましたが障害年金のことは言っておらず全て一人で判断して記述しましたね。

2ヶ月に1回の支給で14万円ですね。月7万円の計算になります。 一般雇用のクローズ就労でフルタイム勤務なので正直申請が通るとは思って居なかったのですが、申請書を非常に細かく書いたのが良かったのでしょうね。細かく説明し過ぎる仕事時のマイナスがプラスに働いたと思っています。子供時代の通知表からADHDを証明出来た事と１度休職をしている事も認定がされた大きな理由だと思っています。

申請時も仕事にはフルタイムで行けていました。医師に書いて貰った診断書の日常生活能力の欄は「自発的に出来る」と「補助があれば出来る」が入り混じった状態でした。 「自発的にできないが援助があればできた」項目として「買い物」「食事が自分で作れる」の項目でしたね。

ADHD単体で二次障害を起こしていない事が懸念でしたね。比較対象が居ませんから、どの程度の症状だと通るとか解らない訳です。病歴・就労を書くときに昔の事を思い出すのが大変でしたね。常日頃、日記を付けておけば良かったと思っています。 また「障害認定日請求」にしたので申請出来る期間(3ヶ月)が限られており、フルタイム勤務をしながら食事の時間も削って3週間で書き上げましたね。 障害認定日がだいぶ昔でもやり方はあるようです。精神疾患のある方は書類を書く作業が苦手だと思うので諦める方が多いでしょうね。

子供の頃の通知表があると良いですね。 ADHDなどの発達障害で障害年金申請する場合は「生まれつきの障害を何を持って証明するのか」が大事になるので、通知表は重要な参考資料になると思います。医師から発達障害の診断を受ける時もあった方が良いですね。医師は現在の状態しか解らないので子供の時からの様子を事細かに知る手掛かりになります。 あと、いつの頃の物でも良いのですが日記があるといつどんな事があったか整理しやすくて良いと思います。

障害者手帳も持ってなくても障害年金は申請出来ます。障害者手帳と障害年金はまた別の制度で、生きていく上で困っていたら障害年金は誰でも貰う権利があると思っています。 あと、医師とのコミュニケーションは密にとった方が良いですね。「貴方は手帳や年金取るほど症状が重くないよ」という先生もいますが、困り事に応じ快く受けてくださる先生もいます。先生の相性が悪いのであれば変える事も検討した方が自分の困り事に真摯に向き合って下さる先生に出会えるはずです。