当事者の声で作る参加型ADDメディア

2019年10月に受給しました。私の場合、30歳の時に一度“うつ病”と診断され、その後41歳でADHDと診断、44歳の時に事後重症とされた為、“社会的治癒”というものを認めさせなくてはいけない最も難しい案件だったのです。30歳時は第３号被保険者状態であり、その後は国民健康保険でした。なおかつ病院にカルテが残っていなかったので困難を極めましたね。

正確なとこは正直覚えていませんが、① 障害者手帳、② 年金事務所からもらってくる諸々の書類、その諸々のなかでも特に重要なのが「医師の診断書」と「病歴・就労状況等申立書」です。過去を全て掘り下げて申立書を書いたので精神的にも労力的にも大変でした。

窓口対応ですね。基本的に窓口の人は申請を受け付けないように追い払うことが仕事です。当時の私は極度のストレスによる廃人状態で記憶があまり残っていないのですが、窓口担当者に「障害年金が取れないと本当に困る旨」を力説しました。 朦朧とした状態の人間にも年金事務所の詰問の手は緩む事が無いんですよね。

ADHD単発ではプロ(社労士)の手を借りても難しいだろうというのが私の正直な感想です。知的障害を併発していれば、また話は変わってくるでしょうが…… ウチの就労移行支援の社会福祉士資格を持つ支援員が言っておりましたが「日本の福祉に使われるパーセンテージは、老人70％、身体障害者20％、後の10％が知的、精神障害者」と決まっているようです。10％の少ないパイを、知的と精神で取り合うんです。

医師の診断書に関しては、「日常生活の判定」の全てに一番重症のチェックがついておりました。PSW(精神保健福祉士)に「1級取れる内容です」と言われましたが、それでも2級でしたね。 日常会話すら困難で、常に体が痙攣している状態で、常に自分で自分を全力で殴っておりました。━━━━━━━━最初、医師には「おそらく生涯このまま廃人状態でしょう」と言われていたので「申請における全ての作業が命がけ」としか言いようがありません。

物凄い毒親だったので医師もPSWからも「一刻も早く実家を離れなさい」と言われていました。障害年金受給が決定してからやっとGH(グループホーム)に入って毒親から離れた途端に良くなりましたね。それだけひどい毒親だったんです。 友達は私が発狂状態からカムバックして就労移行支援にフルで通えるくらいになったことを“奇跡の生還”と呼んでいます。普通は今頃、閉鎖病棟長期入院コースか死んでるか、良くてB型作業所に通えるくらいだと。 障害年金は壮絶な二次障害を起こしてから初めてもらえるものだと認識しています。もっと言うと、廃人状態であっても発達だと1級はなかなか取れず2級止まりなんですよね。それくらい障害年金の受給は難しいものです。