【初心者向け】あなたは大人の発達障害?傾向から診断までを詳しくご紹介!

こんな人が書いてます!
4歳の多動児と鬱経験のある旦那を持つデザイナーママ。2018年にADHD、算数LDの診断を受けアトモキセチン、加味逍遙散を服用中。過去・現在・未来に渡り発達障害の悩みが絶えない日常。発達障害をもっと知って貰い、当事者のより良い未来を目指す為に「不注意型の眠り姫」を2021.03.02にリリース。発達障害の大人を生きやすく幸せにしたい人
「仕事が覚えられず何度もクビになっている」「何度仕事を変わっても人間関係に疲れ果てて会社や学校に行くのが嫌で仕方ない」などは早急に発達障害専門外来を受診した方が良いと言えるでしょう。
当てはまる人は大人の発達障害かも。こんな事で悩んでいませんか?
仕事の指示が理解できない。
残業をすると疲れ果てて土日は寝たきり
自分の話をしたくて人の話をうわの空で聞いている
空気は読めない or 読めてもその場に適した発言や行動を取るのが苦手
仕事の手順が覚えられない
ケアレスミスや忘れ物が多い
一つの事にこだわり過ぎてしまい予定通りに物事が終わらない

人ってそれぞれ違うから、みんなと一緒じゃなくていい
大人の発達障害とは?
近年「大人の発達障害」が注目されています。昔は「発達障害は子どもの障害」であり、大人になったら自然と治るものとされていました。当然ですが、発達障害は生まれた時から持っている障害であり後天的に発生するものではありません。
発達障害は生まれつき。大人になってから特性を自覚することも多い。
他人から見て上記の度合いが著しく酷い場合は「発達障害の可能性」があるかもしれません。
成長過程や環境で特性や能力の凸凹が目立たなくなる事はあっても消える訳ではありません。二次障害を起こした当事者が治療が長引く事により、根底に発達障害があると診断されるパターンが急増しています。 子供の頃から周囲に馴染めず、生き辛さを抱えていたが原因が解るまで苦しさが無くならなかったという人も多いです。
大人の発達障害が見つかる原因

グレーゾーンを含め特性や凸凹がそれほど強くない場合、学校ベースだと問題が表面化してこないケースが多く、就職後の職場環境によって問題が顕在化します。

個人的にはグレーゾーンの方が辛いと思う。
以前グレーゾーンについてツイートした際も反響頂きました
>> グレーゾーン×ADHDのインタビューグレーゾーンの苦しさって人間にも魚にもなれない人魚みたいなもんだろうね
— ポコ発達障害デザイナー🐳 (@poco_adhd) April 3, 2021
魚は魚でエラ呼吸できない苦しさがあるけど、また別物の苦しさ
成績の良し悪しに関係なく発達障害は存在し、発達障害の中では優等生と言われる学生も少なくありません。学校ベースで求められる能力はほとんどが言語理解に集約されている為、総合的な能力が解らず就職してから二次障害を起こして発達障害が発覚するケースが非常に多く見受けられます。
WAISのグラフ定型者と発達障害者の違い


定型発達者に比べ発達障害者のグラフは凸凹が大きい事が特徴です。傾向として言語性が高く動作性が低い事が挙げられます。
社会に出ると学生の頃とは違い、動作性IQの能力を求められる事が多くなるので、言語性IQ優位の発達障害者にとって仕事についていけない事態に繋がる可能性があります。
発達障害の診断まで
発達障害が診れるメンタルクリニックは数が少なく初診3ヶ月待ちが平均です。二次障害を起こして精神科に行った当事者がそのまま発達障害の診断が降りる事は稀であり、精神科医でも発達障害の知識のある医師は少ない現状です(2021年現在)。

必ず発達障害専門外来に行きましょう!
精神科で出された薬を飲んでも病状の改善が無く、いくつもの病院を転院した後に発覚するケースが多い為、重症化した二次障害を抱えたまま社会生活を送らなくてはいけない当事者が多く存在します。こうした二次障害のリスクを減らす為にも早期での発達障害の診断が大切になって来ます。発達障害の診断が出来る病院は「お住まいの自治体の精神保険センター」に電話して病院を紹介して貰うのが確実です。
発達障害か悩んでいる方に
全国の精神保健福祉センター一覧発達障害の診断基準
一言で言うと脳機能の発達が異なります。大きく分けて
能力の凸凹
特性の強さ
日常の困り事の大きさ
が強く出ている状態が指標の1つになります。医師により診断基準は大きく異なりますが、上記3つのうちのどれかを組み合わせたテストで総合判定になる場合が多いと言えます。
発達障害は「現状の環境で特性や凸凹により困り事がある状態」とされていて、特性や凸凹があっても環境が合っていて困り事がなければ障害には該当しません。

環境も障害要因だったりする
環境を変える事によって上手に働けているケースもあるので、参考にしてみてください >>当事者インタビューあぶさん
発達障害の診断によく使われるテスト
大きく分けてテストの種類は知能テストか特性テストのどちらかに該当します。
知能テスト
WAIS(ウェイス)
https://www.nichibun.co.jp/kensa/detail/wais4.html15の下位検査(基本検査:10、補助検査:5)で構成されており、10の基本検査を実施することで、全検査IQ(FSIQ)、言語理解指標(VCI)、知覚推理指標(PRI)、ワーキングメモリー指標(WMI)、処理速度指標(PSI)の5つの合成得点が算出できます。ディスクレパンシー比較、強みと弱みの判定、また、任意の手続きのプロセス分析により、検査結果について詳細な分析を行えます。
特性テスト
MSPA(エムスパ)
https://www.kiswec.com/publication_04/発達障害の特性の程度と要支援度の評価尺度です。MSPAでは、発達障害の特性について、「コミュニケーション」「集団適応力」「共感性」「こだわり」「感覚」「反復運動」「粗大運動」「微細協調運動」「不注意」「多動性」「衝動性」「睡眠リズム」「学習」「言語発達歴」の項目から多面的に評価します。各項目は当事者や保護者からの生活歴の聴取を通して評価し、各項目での結果を特性チャートにまとめることで、発達障害の特性や支援が必要なポイントを視覚的にとらえられるようになっています。
CAARS(カーズ)
https://www.kanekoshobo.co.jp/book/b183695.htmlADHDの中核症状である不注意、多動性、衝動性のほか、関連する症状や行動を量的に評価します。DSM-ⅣによるADHD診断基準と整合性のあるテストです。検査用紙は「自己記入式用紙」と「自分をよく知る人物の評価式用紙」の2種類があり、複数の回答者からの情報をもとに包括的に評価を行うことができます。
私の経験をもとに、出来るだけ分かりやすく書いてみたつもりです。記事が参考になったら、SNSシェアして貰えると嬉しいです!(`・ω・´)ゞ