障害年金を受給されたのはいつでしょうか?
申請自体は2021年の4月末ですね。7月に年金証書が届き受給に至っています。生活が苦しくお世話になっていたカウンセラーさんに相談したところ、元ソーシャルワーカーで障害年金申請の知識があるようでしたので助言を頂きました。病歴・就労状況等申立書を添削して頂き、社労士を使わず自分で申請しました
元ソーシャルワーカーの方に知り合えたのは本当に運が良いですね!
子供もいて、お金の事で本当に悩んでいたので本当に感謝しています。退職間際のカウンセラーさんが「障害年金申請をなんとか手伝ってあげたい」と意思を見せてくれたので急いで事を進めましたね。社労士を使っても障害年金が受給出来るとは限らないですし、カウンセラーやソーシャルワーカーを利用されている方は一度相談してみると良いと思います
社労士使っても3級しか取れなかった事例は聞く事がありますね。受給出来たのは障害基礎年金ですか?
はい。障害基礎年金2級です。初診は21歳でその時の病院でも障害年金の申請を検討していたのですが、病状を重く受け止めていなかった主治医に断られてしまい諦めていました。私は結婚していた半年程度しか年金を支払えていないので、大半の年金支払いを免除にしていたんですよ。現在も鬱や双極の症状が酷く、仕事どころではないのでしばらくは障害年金のお世話になるつもりです
年金支払いを免除していても障害年金って受給できることを初めて知りました
そうなんですよ。国には本当に感謝しかないですし、年金支払いを放置せず免除手続きをしていた自分も偉いと思います(笑)。思っていた以上にスピーディーに事が進みましたし、カウンセラーさんに年金の相談をして本当に良かったです!
診断書と病歴・就労状況等申立書はどちらを先に作成しましたか?
申立書が先ですね。それを主治医に渡して診断書を書いて貰った形です。障害年金を受給するためには診断書と申立書の整合性が重要なのですが、診断書は中身が見れないように封がされている場合もあるので申立書を先に書いて主治医に渡す方が懸命だと思いますね
申請において他に大変だった点はありますか?
私の場合は申請書のみですね。何度か転院しているので、病院ごとにセクションを分けて書かなければならないのが大変でした。過去の事を思い出すのも辛いし、文字を書くのが苦手な私にとって手書きで作成しなければならないのも困難でしたね。完成した書類は見栄えが良いものとは言えませんでしたが、そういった事象も含めて審査してくれるようです
自分で申請するメリットの1つですよね
そうですね。頑張った甲斐があると思っています。過去通院していた病院の受診証明書も現在通院している病院で取り寄せて貰えましたし、個人で行ったところと言えば今の病院と市役所とくらいなんですよね。市役所の方も本当に良い方で受給資格があるかどうかなど年金事務所に色々問い合わせてくださいました。市役所で手続きが出来たのは便利で良かったです
年金事務所が遠方だと大変ですしね。現在、障害年金は幾ら貰っていますか?
年金証書には子どもの加算分を入れて年間100万5000円って書かれていますね。内訳だと22万4700円が子どもの加算額として計算されています。月5000円貰える年金生活者支援給付金は自動的に振り込まれるようなので特段手続きなどは行っていません
病院から貰った診断書はどのような事が書かれていましたか?
障害の状態と日常生活状況の項目があるのですが障害の状態では抑鬱セクションに4つ、躁状態のセクションにも2つチェックがありました。あと、知的障害の高次機能障害と遂行機能障害にもチェックが入っていたのですが、知的障害はないのでおそらくADHDをこのように表現したのだと思います
日常生活欄はどうでしたか?
身辺整理や金銭管理など生活の様子7項目が「出来る、出来ない」などの4段階評価で示されているのですが、通院と服薬の2項目に関しては「助言があれば出来る」になっていて、残りの身辺整理や金銭管理など5項目は最低評価の「助言があっても出来ない」になっていました。以前は服薬もままならなかったので症状は少し緩和しましたが、まだまだ自立した生活を送るには遠いと思っています
遡り請求は成功しましたか?
初診の病院だと遡り請求の診断書を嫌がられると思うので請求自体をしなかったです。偶然にも今回お世話になったカウンセラーさんが初診の病院にも務めた事があり「あの先生で遡り請求は厳しい」と仰っていたので助言に従った形です。初診当時、今以上に病状が重かったにも関わらず精神障害者手帳は3級だったので、「診断書は本当に医師によっても変わる」と実感していますね
医師によっては社労士同行も拒む場合もあるようですしね
初診の医師のところで無理に申請しなくて本当に良かったと思っています。その当時はTwitterもやっていなくて障害年金に関しての情報が集まらず、自分で申請するのは困難だったでしょうし、今回の申請ではフォロワーさんにも沢山助けて頂きました。周囲の方に本当に感謝しています
POINT
国民年金の免除や減額申請をきちんとしておけば障害年金の受給権は得られる
社労士を使わなくてもソーシャルワーカーやカウンセラーが力を貸してくれる事があるので相談すると良い
家の近くに年金事務所が無くても自治体によっては市役所で障害年金申請が出来るケースがある
こんな人が書いてます!
ポコ@poco_adhd
4歳の多動児と鬱経験のある旦那を持つデザイナーママ。2018年にADHD、算数LDの診断を受けアトモキセチン、加味逍遙散を服用中。過去・現在・未来に渡り発達障害の悩みが絶えない日常。発達障害をもっと知って貰い、当事者のより良い未来を目指す為に「不注意型の眠り姫」を2021.03.02にリリース。発達障害の大人を生きやすく幸せにしたい人